悩みと決断 その3
生徒たちは日々の厳しい稽古を通し成長していく。
指導者も同じように成長しなければなりません。
自分は全く前に進んでいない。やらなければならないことから目を背けているのではないか。
朝練や放課後の部活動でさえ、管理職からは、やらないでくれと言われる日々。
でも、生徒達を、本当に一番にさせてあげたい。
休みもいらない、どんな苦労も惜しまない。
生徒が成長する機会を、自分ができるだけ作りたい。
厳しさに負けない彼ら彼女等に、心の財産を残したい。
熱意はわかる。でも、君は試験に合格していない。生徒にとっては先生だけど、社会人としては先生ではないんだ。合格したら、堂々と指導すればいいじゃないか。将来、たくさんの子供を成長させてあげなさい。だから、別れはつらいけど、まずは身を固めなさい。
たくさんの恩師と、家族と話し合い、前に進んでいくことを選びました。
とてもつらい選択で、決めたはずなのに何度も心が揺らぎました。
しかし、稽古や受験に必死に勝負している生徒達をみると、自分もやはり勝負しないといけないと思いました。
残されたわずかな時間で、できるだけ生徒を成長させたい。
焦りが出て、厳しすぎたことや、朝練開始を早めようとしたり、空回りもありましたが、頑張ってくれた生徒達にお礼が言いたいです。
今はもう離れてしまっているわけですが、教え子たちのがんばりを聞くたびにうれしさが込み上げます。
試合で活躍をするものもいる。勉強をがんばるものもいる。うまくいかなくて、毎日を苦しみながら、それでも前に進み続けてくれているものもいる。
短い時間でしたが、本当に幸せでした。
教え子のみなさん、苦しさを乗り越えたあの気迫を忘れることなく、自分に自信をもち、日々剛毅進前です!
私自身もうまくいかず、毎日が悪戦苦闘です。
ですが、みんなががんばっている姿を思い浮べると、自分もがんばろうと思えます。
苦しさから目をそむけず、向き合い、乗り越えたい。
お互い、また一番を目指しましょう!