悩みと決断 その2
一人の社会人として、家族を安心させる。
自分を育ててくれた人に恩返しをする。
自分は生徒を指導していく中で責任感を身につけてほしいと思っています。
でも自分自身が責任を果たしてないと感じていました。
臨時で、半年契約で、ずっと同じ学校にいれるわけでもない。
もし、三年目も同じ学校だったとき、正規の先生方より長くその学校にいることになり、責任や任されることも多くなり、自分が臨時であるということを忘れてまで、錯覚してしまうのではないか。
親をはじめ、たくさんの人が自分を心配してくれました。
試験に受かれば納得してもらえる。
でも試験に合格するよりも、剣道の指導のほうが私にとって大切だと思っていて、中途半端はできない。
生徒のがんばりを無駄にすることはできない。
日々悩む中で、たくさんの方が自分を心配してくれて、進路の話をしていただきました。
臨時一年目から進めていただいていたけれど、生徒が本当にがんばってくれているから、自分もがんばりたいと、進路のたくさんの話を断り続けました。
周りの方にずいぶん心配をかけました。
中学時代の恩師に相談したとき、自分の職を決めてないのに剣道の指導をするのはやはりいけないよ。
生徒や保護者の方に本当の意味で責任がとれない。
一人の社会人として、どうするか。
周りに納得してもらうには試験に合格するしかない。
でも、勉強を優先させるとその分剣道の指導をゆるめることになる。
それは今を一生懸命に取り組む生徒に、絶対にできない。
その時期、悩む中、生徒たちにもそのイラだちをぶつけてしまっていたのかもしれません。
その3に続く