悩みと決断 その1
指導者は常に悩んでいます。
今回からしばらく、前任校を離れることになった経緯を書きたいと思います。
お別れの時も、話すことができないくらい悩みがありました。
臨時採用で、前任校に新任として赴任したとき、毎日プレッシャーを感じていました。
全国大会を狙えるチームだからということで、たくさんの方々が期待されていて、生徒たちもとても意欲がありました。
そんな中、指導経験のない私が何ができるのかと、毎日悩み、考えていました。
自分の使命として、子供たちの夢を実現させてあげるとともに、少しでも成長させることができたらという思いがありました。
成長させたい。ただその時間は極めて短く、どうすれば短期間で生徒達をのばせるかと考えました。
厳しく、厳しすぎるくらい、生徒を指導し、嫌な思いや、苦しい経験をたくさんさせました。
かわいそうだなと思う自分を日々押さえ付けていました。
成長させたい。夢をかなえさせたい。
初心を日々自問自答していたような気がします。
毎日が苦しく、悩むことが多かったのですが、その分充実感があり、地域や学校、保護者の方、生徒たちを本当に尊敬し、感激することばかりでした。
本当にその地域が大好きで、一生そこにいたいと思っていました。
試験に合格したら、ここで臨時ができなくなってしまう。試験には正直なところ受かりたくない、というような思いまで出ていました。
自分は臨時ということを忘れて、毎日がすぎていたように思います。
臨時二年目の秋、このままでいいのか、家族との話から自分を見つめなおす事が多くなっていきました。
その2に続く