失敗したときを狙う姿
剣道で、倒れた相手、こけた相手を打つ姿がある。
昨日、ある会場で、小学生の審判をしていた。
相手の小学生がこけたとき、コート外から
「うて! ねらえ!! そこ!!!」
という、怒号のような大声が聞こえた。
強豪チームといわれているところの選手サイドである。
こういう場合、意見はわかれると思いますし、
勝つために、機会を狙うのは悪くないと思います。
強豪校こそ、そういった場面に貪欲で、
勝利への意思、強さは、見習わないといけないと思います。
しかしながら、私の、個人的な考えは、剣道でそういった場面を
賞賛したくないのです。個人的意見なので、甘いといわれていいのですが・・・
私が高校生であるとき、尊敬する先生のインターハイ予選後のお話に
「サッカーは反則をしたら褒められる。ばれない、または反則すれすれのプレーのほうが、世界大会であってもよくやったといわれる。一流選手ほど、そうあるべきという見解がある。
しかし、剣道の一流選手は、反則とはほど遠いところで試合をする。
全日本選手権であれば、反則で勝ってやろうという姿の選手などいない。その姿勢に、日本人であれば、美しいと感じる。魅力がある。
だから、剣道はスポーツではなく、武道であり、人間としての生き方や心遣い、やさしさがある。 みなさんには、剣道を学んでいる人間として、立派で、武道精神をもって、これからもがんばってもらいたいと思います。」
と、おききして心にとめています。
尊敬する言葉です。
総監督も、反則や、反則二回の一本での拍手を禁じています。
いいうちには、拍手。
相手の失敗を喜ばない。 それが剣道である。
人間の生き方であるとお話をされていて、(三年前の話ですが・・・)
感銘をうけました。
ですから、個人的に、たおれた機会を、うて、チャンスだ!
と、言うのは、残念に思うのです。
(もちろん、わざとこける選手もいるかもしれないので、
審判員が見極めて、時間空費の反則や、公正を害する行為の反則を
きちんととるべきだと思いますが。)
小学生の大会で、耳にしたのは、残念でした。
幼い子どもほど、勝ち負けより、思いやりや、武道精神を伝えていくことが、指導者としての使命だと、私は思う。
大会は素晴らしく、審判員に指名してくださった、U先生、I先生に、とても感謝しています。 ありがとうございました。
そして、剣道以外でも、人の失敗をつき、人を責め、
自分のことだけをいう場面をみると、残念におもう。
もちろん失敗はいけないが、それを伝え、ともに頑張ろう、
成長してほしい、がんばれ、という激励であれば、
活人剣の名の下に、武道精神が、人の優しさや、人を大切にしよう
という思いやりにつながるのではないかと思う。
自分さえよければいいでは、人の心は育たない。
子どもを成長させるには、大人がより見識高く、寛大で、
剣道精神をもたなければならないと思いました。
今の時代、本当に、大人が変わらないといけないなと思った。
チームとして、自分だけよければいいではいけませんよね。
私は、頑張るぞ!!! やる気になりました。
子どもを大切にがんばるぞ!!!