同僚の助言

今日,同期の方と2人で食事にいきました。

今までの1年と半年の振り返りや,

これからのことについて語りました。

その中で,同僚はこう助言をくれました。


「ある騎手が言っていた言葉だけど
 若い騎手というのは勝ちたいと思うがゆえに
 勝負の決断をあせり,とにかく早く馬の手綱を
 握る。すると,馬が込み合い,無理をしているがゆえに
 結果,うまくいかないことが多い。
 勝ち星をつかむ騎手は,あせらず,好機にだけ手綱を握る。
 すると,ただ一度にぎるだけで,馬群は散らばり,自然と
 道がひらけて,楽に勝ちをえる。大事なのは,好機まで我慢し
 ここぞというときに,出たものこそ勝者になる。
 
 あなたはまだ若い。あせる必要はないんじゃないかな?
 チャンスまで我慢して,いまの仕事をつづけて,自分の
 スキルを磨きなよ。この職場は,あなたをきっと成長させてくれる。
 今は手綱を握らなくてもいいじゃないですか。好球必打ですよ。」


私は,確かにあせっていました。年が近い先輩や,後輩が次々と結果を

出していくたびに,自分もやらなければと思っていました。



1年目のとき,周囲の方の指導のおかげで、幸運にも全中を狙えるチームに

携わることができました。しかし自分の経験の浅さから,そのチームを準決勝で

敗退させてしまった経験があります。

そのときの悔しさや申し訳なさが,今の自分を支えているのかもしれません。

あのとき子どもたちに,私は絶対1番を目指すから,と約束しました。

だから,絶対にあきらめない,少しでもはやくいい報告をしたいと思っていたのです。


それゆえに,うまくいかない今の状況が,自分が許せませんでした。

勝ちをあせっていたんです。

今日の同僚の方の言葉で,はっとしました。

諦めなければ,いつかチャンスがくる。いまは我慢じゃないのかと。

総監督も,インターハイまで21年も我慢されました。

その姿,いつも偉大で,誰しも真似できない監督像です。


あせらず,今できることを精一杯ですね。

諦めなければ,好機はいつか必ず・・・!